盲導犬を普及させる会の活動について

「盲導犬を普及させる会では「もっと増やそう盲導犬」をスローガンに、様々な活動を行っています。

①盲導犬に関する理解促進のための講話活動

小中学校や高校を訪問しての盲導犬への理解促進のための講話と、視覚障害ガイドヘルパー体験授業を行っています。
希望された学校に盲導犬使用者とスタッフが直接伺って、盲導犬の仕事のデモンストレーションや、DVDの上映、盲導犬クイズなどを行います。
また生徒の皆さんにもアイマスクを着用いただき、手引き歩行の体験や、椅子への案内、狭い道での誘導方法などを体験いただきます。
所要時間は概ね90分程度です。

②盲導犬の飲食店やホテル、タクシー等の利用拒否をなくすためのステッカー貼付活動

盲導犬使用者の多くが、飲食店や宿泊施設、タクシーなどで利用拒否をされた経験があります。
盲導犬は「身体障害者補助犬法」という法律で、一般の方が立ち入れる範囲において同伴が認められていますが、まだまだ理解が進んでいない状況です。
そこで盲導犬同伴を受け入れる意思表示を行うための「ウエルカム補助犬」のステッカーを貼付いただく活動を行っています。
もちろん視覚障害者にはステッカーが見えないという根本的な問題はありますが、同伴者がいれば確認していただき安心して盲導犬を同伴して利用できます。
また社会の意思表示として、補助犬に対してその活動を支える意味でも「ウエルカム」の気持ちを示すことはとても大切です。

③補助犬トイレの普及と、車いす用トイレや、多目的トイレ、ユニバーサルといれなどへの盲導犬利用可のステッカーの添付活動

役所や劇場、図書館や空港、駅など、不特定多数の人が利用する施設に補助犬トイレの整備を呼びかけています。
また補助犬用のトイレの整備が難しい場合には、車いす用トイレや多目的トイレなどに補助犬も利用することを許可するステッカーの貼付を呼びかけています。
長時間にわたり利用する施設においては、補助犬もトイレをさせる必要があり、視覚障害者には適切な場所を探すのは困難です。そのためウエルカム補助犬ステッカーを貼付することにより、人だけでなく補助犬も使用する旨の表示をしていただけるように働きかけています。

④補助犬交流会の開催

バーベキューを通じて一緒に食事を通して盲導犬使用者や視覚障害者、一般の参加者との交流や食事のサポート方法を体験し理解を深める事業を行っています。
食事は誰にとっても楽しい時間です。美味しい物を食べ、リラックスしながら、障害のある人もない人も、一緒に和気藹々としながら盲導犬や視覚障害者との接し方について自然に学んでいただく場を提供しています。
屋外の自然豊かな環境の中、美味しい空気を呼吸しながら、交流を深めることで、相互理解を深めていただいています。

⑤盲導犬体験フェアーの開催

盲導犬体験歩行や、視覚障害理解とガイドヘルパーの体験を行いながら、盲導犬使用希望者を発掘するための盲導犬体験事業を開催しています。
視覚障害者であっても、盲導犬と一緒に歩く経験をされている方は少なく、実際に一緒に歩いてみることで、その利点を感じていただくことを目的に開催しています。
また盲導犬使用者から直接体験談を聞くことで、リアルな日常を知っていただく場としても役立てられています。

⑥盲導犬チャリティーコンサートの開催

盲導犬チャリティーコンサートを開催し、音楽を通じて盲導犬への理解やガイドヘルパー体験、盲導犬使用者の体験談を聞く事業を行っています。
募金活動を行いながら、盲導犬や介助犬についての知識を深めていただき、音楽を通して交流や理解の輪を広げるための活動です。

特に⑤の「盲導犬体験歩行」や、⑥の「盲導犬チャリティーコンサート」は、行政の協力や沢山のボランティアの皆様のご支援をいただき、代表的な活動でした。
しかしコロナかで開催が困難となり、その後は再会できずにいます。
今後インターネットと行ったバーチャルな仕組みも活用しつつ、何らかの形で、是非再度復活を目指したいと考えています。

盲導犬についての理解を深める資料

盲導犬・視覚障害者関連WEBサイトリンク

よろしかったらアクセスいただければ幸いです。

  • いばらき盲導犬協会

    茨城県ひたちなか市を本拠地とする盲導犬育成施設

  • 特定非営利活動法人バリアフリー読書支援センター

    読書に対してなんらかのハンディキャップをもつすべての方々を対象に、読書相談やデータ提供事業などを行っています。

  • 公共図書館で働く視覚障害職員の会(なごや会)

    公共図書館は視覚障害者が活躍できる職場です
    公共図書館で働く視覚障害職員の会(通称「なごや会」)のご紹介

    なごや会は、1989年に全国の公共図書館で働く視覚障害者が中心になって発足しました。
    現在は、点字図書館の職員や音訳ボランティアなどを含む50名ほどのメンバーで、会員相互の親睦と情報交換、専門家集団としての出版物の刊行などのほか、一人でも多くの視覚障害者が図書館で働く機会を得られるよう活動しています。
    セミナーなども開催し、YouTube配信も行っています。

メディア掲載

「読書百景」に図書館への訪問記事を掲載いただきました

読書百景記事ページ

「木村匡志×千葉県立西部図書館「お金だけではない魅力ややりがいをどのように打ち出していくか」読書バリアフリーをめぐる旅#5」の記事が掲載されました。
2025年1月にお受けした取材を記事としてまとめていただいたものです。
「盲導犬を普及させる会」の活動ではなく、本業についてきめ細かく取材いただき、丁寧に紹介いただきました。
よろしかったらお読みいただければ幸いです。